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2020年3月6日金曜日

DCR親指アンテナで60㎞QSO!驚異の標高160m伊東市の高台合同運用 ~飛びが良い理由とは~

令和2年3月5日 伊東市合同運用記

~運用地紹介~


 今回の運用地は上地図のピンの位置、伊東市の魚市場脇の細い山道を車で10分程走った所にあり、道が狭い上、山道を上がった所にある教えてもらわない限り好ロケーションがあるとは思えないだろう場所にある小さな公園⁇であり、当局も教えてもらわなければ発見出来なかっただろう。
 標高は160m、可視マップに出力すると見通し範囲は標高相応で、3枚目の画像でも分かるように、眺望は良好であるが、データ上ではそこまで良い運用地とは思えない。そんなロケーションでしずおかJG726局、遠距離受信愛好家Y氏と合同運用を行った。

~驚くべき運用結果の数々~

 まず最初に驚かされたのは入管するFMラジオ局の数である。なんとLCRだけではスキャンしきれないのである。スキャンと同時にスキャン可能局上限の20局に達するのである。BCLラジオでスキャンをかけると余裕で30局以上ヒットするのである!
次々と繋がるライセンスフリー局
 今回はDCR八木アンテナ、LCRをメインで八木アンテナは1エリア方面に指向して運用を行った。暫くワッチ、CQ出しを行った所、神奈川県沿岸部は傘+2以上の感度で入管。非常に安定した交信ができた。
 加えて今回の運用で特筆すべき点は中野区や船橋市などの90㎞を超える地域とも繋がった点である。以前の運用ではモービルホイップで三鷹市と繋がった事もあり標高の割に比較的容易に遠距離交信が可能な点は非常に興味深い。

驚異の結果をもたらした厚木固定局との交信実験

16時を回った頃さがみHR129局が厚木市固定のGPアンテナからオンエア、八木アンテナで平均傘+1で入管、その後スタンダード社の純正アンテナでも交信出来る事が判明!交信実験が始まった。
 伊東市側のオペレーターはしずおかJG726局が担当し、ロストした場合の事も考え、携帯電話での通話状態を保持したまま実験が行われた。
手始めに純正アンテナ同士で実験。これは難なく51でクリア!さらに実験のハードルを上げていく。

次は純正アンテナよりも短い通称「親指アンテナ」で実験!
流石にハンディホイップ同士では厳しい状況でさがみ局がGPアンテナに変更。
流石に入らないだろうとダメもとで場所調整するとなんとピンポイントで復調されるポイントを発見!低利得アンテナでの数少ない遠距離交信実績が誕生した。
DJ-DPS70の純正アンテナと比較するとこの長さの違いである。長さは約5分の1、恐ろしく短いことが分かる。

~なぜここまでつながるのか

 標高160mという周囲の著名な運用地よりも標高が低いロケーションでなぜここまでの驚くべき実績を修める事が出来たのだろうか。独自に考察してみた。
1.周囲に建物が無い
 この運用地の特徴として半径200m以内に建造物が全く無い事が挙げられる。事実LCRやCB無線のノイズレベルは非常に低く、CBなどで全国的に観測されているノイズを除き、周囲から発生するノイズはかなり低く、これにより微弱電波でも復調されやすかったと考えられる。
2.等間隔に反射効果を得やすい山などが存在する
 
 冒頭の可視マップや、この画像でも分かるように、富士山や、伊豆大島、神奈川県の大山など標高の高い山や、島が分散して見受けられる。これによって直接見通せない場所でも様々な角度で反射した電波に助けられてQSOが成立し易い環境にあることが考えられる。
 今回の運用では大磯の海岸沿いで運用している局と八木アンテナを富士山に志向した状態で交信することが出来たことからも反射波の助けを借りやすい立地であると考えられる。

総括

 狭い入口や山道など道中は険しいが、標高の割には遠距離との交信や近距離との安定した交信が楽しめる上、眺望も良く、ノイズも低いのでFBな運用を楽しむことができた。
 しずおかJG726局も「あそこのロケーションはおかしい。不気味なくらいだ」と高く評価している。

お繋ぎ頂いた各局

DCR
しょうなんFW871局
とうきょうMH202局
かながわLE111局
さいたまAT38局
かまくらSD106局
さがみHR129局
ふなばしSS230局
おきなわMY385局
LCR
ちば4126局
CB
かながわLE111局
平日にもかかわらず沢山のQSOありがとうございました!

 

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