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2022年6月18日土曜日

中華特小用スピーカーマイク工作&フィールドテスト

 

 マニア達の間で話題沸騰中の中華特小。手ごろな価格と可愛らしいキャッチ―な見た目で急速に運用局数が増えて来ました♪

 そんな中華特小ですが、一つ大きな難点として挙げられるのが、イヤホンジャックが2.5Φであり、国内流通しているスピーカーマイクがそのまま使えない点。一部機種にはイヤホンマイクが付属するものの中々面倒に感じる方も少なくないだろう。

 一応変換ケーブルによって一部のスピーカーマイクは利用できる様ですが、折角なので1からスピーカーマイクをDIYしてみるのも面白いかもしれません!!

材料(最低限用意した方が良いもの)

・USBケーブル(給電機能のみのタイプは不可)
・適当な長さの銅線(筐体内部の配線用)
・スピーカー(今回は8Ωの製品を使用)
・コンデンサマイク(ダイナミックマイクでの動作は保証出来ない)
・タクトスイッチ(自分が押しやすいもの)
・可変抵抗(音量調整をしたい場合のみ。今回は0-10kΩを使用)
・お惣菜パック(筐体用。お好みでどんなものでも可)
・2.5Φジャック オス(端子が3つのものが好ましい。3.5Φジャックは使えない。)

回路概要図


 回路は概ねこんな感じ。(分かりやすさ重視。あまり模範的な回路図ではありません。)
 2.5Φジャックとマイク筐体まではUSBケーブルを配線のみの状態(コネクタを全て切断して線のみにした状態)にすると丁度4本のケーブルが纏まっているので余り物を活用して使用してみました。 
 1本は使いませんので断面を熱収縮チューブ等で絶縁してトラブル回避した方が良いですね。
 可変抵抗についてはもう少し最大抵抗が小さな物でも良さそうです。スケルチオープン時のノイズや、ビープ音がうるさいと感じる方は入れると便利です。
 コンデンサマイクは内部構造にトランジスタが使われている関係で極性がありますので要注意。
 トランジスタを内部に持っているコンデンサマイクの動作には電源が必要となる為、マイク端子には電圧が印加されていますので、無線機に繋ぎながらの配線はしない方が良さそうです。
 回路図通りに詰め込んで配線していくとこんな感じに。今回は少々手荒ではありますが、良い筐体の持ち合わせが無かったのでお惣菜パックからパーツを切り出して貼り合わせ。100均のパックは素材がグルースティックに近い様で、グルーガンで接着するとかなり良く馴染んでくれます。

フィールドテスト

 マイク組み立て後に簡易的な耳当ても付けてフィールドテストに持って行きました。
 音が気になるシチュエーションではボリュームを絞ってこんな感じでも使えます♪
 数局とQSOしてみたところ若干変調が浅いとのレポートもありましたが問題無く使えました!!
 変調の浅さは無線機自体の特性の影響が強い様で、フレンド局のT-48では当局のTRH866よりも太い変調が掛かっていました。

 ライセンスフリー無線機では数少ないDIYの可能性が残されたマイク・スピーカー関連。オリジナルにチャレンジしてみるのも悪くないだろう。





2022年5月27日金曜日

【レビュー】激安技適付中華特小トランシーバー2台目[TRH866]

 

 ライセンスフリー界隈にて流行中の中華製特小トランシーバー。当局はT-18というリグを楽しく運用中ですが他の機種も気になる!ということで今回はTRH866という機種を購入してみました♪

T-18の紹介

https://shizuokaal330.blogspot.com/2021/10/blog-post.html

実際に手にしてみて

 包装はお世辞にも綺麗とは言えない箱で届きました。中にはリグ2台に加え、シワシワの取説とUSBケーブルが同封されていました。

 ファーストインプレッションはやはりトランシーバーとしては特異な塗装とひょうたん型の筐体に目が行きますね^^
 T-18と比較すると一回り小さい上バックライトの色が違いますね!

技適等

 技適シールは電池ボックスの筐体側にしっかりと張り付けられていました。
 ネジも三又の特殊ネジが採用されており、分解されにくいような対策もしっかり取られていました。 

中華特小Tシリーズと同じ仕様・異なる仕様

同じ仕様

・ボタン配置はおおよそ同じ様な感じでしょうか。機能配置は若干違いますが、Tシリーズでも確認されている機能が配置されているのでそこまで違和感を感じません。
・謎機能のLEDライトも健在。上部の突起はロータリーエンコーダかと思いきやしっかりLEDが実装されてましたw
・PTTショート1回押しで送信されるビープ音も種類・数共に同じでした。
・送信後のエンドビープの音も同じでした。

異なる仕様

・Tシリーズではどちらか一方しか実装されていなかったUSBポートと2.5Φジャックが両方実装されていました!
・↓ボタン長押しでスケルチオープン機能があるのはTシリーズと同じですが、ボタンを離してもオープン状態が維持される他、送信後も機能が維持されます。ライセンスフリーユーザーには嬉しい機能です♪
・トーンスケルチ機能は通常のトーン(CTCSS表示)38トーン、デジタルスケルチコード(DCS表示)83トーンが用意されていました。DCSは詳細不明ですが、可聴音域外でトーンの代わりにデジタルパルス信号を送信しているのかもしれません。
・デュアルワッチ機能も搭載されていました。
・液晶は半透明タイプ。バックライトが液晶の裏に実装されています。送受信時はTX RXの文字が表示される為、タワーアイコンは表示されません。
・充電時は同じ色ですが、違う場所のバックライトが点灯します。
・ビープ音送信中はTシリーズと異なりスピーカーからビープ音が鳴りませんでした。静かにピロピロするには丁度良さそうです。

感想

 常時スケルチオープンが可能な点や、USBとイヤホンジャック両方が実装されている点はTシリーズの上位互換の様な雰囲気で好印象でした。一方で、ノイズの音質はTシリーズよりも若干鋭い感触だった点とPTTボタンが少し固めな点は少々気になりましたがこれも値段相応といったイメージです。
 アンテナは十分な長さがあるのでTシリーズ同様FBな活躍が期待出来そうです♪




2022年5月5日木曜日

2022年5月全国GW一斉オンエアデー@伊豆スカイライン滝知山運用~

  ライセンスフリー無線GW全国一斉オンエアデーは今年も伊豆スカイライン滝知山にて運用してきました!

 今回も早朝4時前に到着。イベントデー前日から必ず発症する「遠足前の小学生症候群」には抗えません(行動能力がある分小学生より厄介かも⁉)
 最近はコーヒーを入れて一服入れてから運用するのがルーティンになってます^^
のんびりしているうちに空が明るくなってきました。何かと天候に恵まれない無線関連のイベントですが、今回は雲一つ無い晴天でした!
 朝一の運用は富士山5合目に移動しているはちおうじRS248局からお誘い頂き中華特小チャレンジから!復調点を見つけられずQSOには至りませんでしたが相手にはビープ音のみ届いていた様です。
 その後かながわYS41局ともチャレンジしましたが同様のレポート。ギリギリの状態でもビープ音はノイズをかいくぐり易い様で余計な機能かと思われたビープ機能が予想外のゲームチェンジャーになりそうです!
 続いては混信の少ない早朝の利点を活かしてDCR運用。近年用途を問わず局数が急増した関係で高所からの運用では混信回避が困難となりつつありますが、早朝ということもありすんなりCH確保に成功。イベントデーということもあり早朝にもかかわらず多数のライセンスフリー局とコンタクト出来ました。

仮眠と朝食の後は11mから運用。最近はEs狙いばかりでしたが、久々にGWで多数QSO出来て大満足♪
 高所に来た時には必ずCQを出す430DVモード。デジタルモードは運用している局が少なく、中々厳しいモードですが何とか1局繋がりました!
 100mWヘリカル+激浅変調という究極のQRPが楽しめるICB-18HでのQSOにもチャレンジ!最長距離記録更新とはいきませんでしたが日金山移動局に55のレポートを頂けました♪
 13時からは数日前から予告していた中華特小ピロピロコールを開催!
 中華特小は常時スケルチオープンが出来ないのでALINCOの特小を受信機代わりに運用。
山の頂上は爆風でしたが風上を背に何とか運用。やはり中華製とはいえ飛び受けともに申し分なし!バッチリRCが成立しました♪
 2way中華も多数達成!ピロピロビープが賑やかでした^^
様々なポイントから多数のチェックインありがとうございました!!

RCチェックイン局

かながわLE111局
かながわYS41局 2way
しずおかCE33局
ながのBN6局 2way
しずおかAB635局
ちば4126局
とうきょうMT106局 2way
はちおうじRS248局 2way
しずおかTO465局
まちだBS28局

TNX FB QSO!!


 その後は滝知山移動局に加え、付近を移動していた局も合流し賑やかな井戸端会議となりました♪
 当局は夕暮れが迫ってきた頃合いに撤収~
 帰り際にトイレ休憩で寄ったコンビニ駐車場にてマリタイムMBのかながわZX9局とも何とかQSO出来ました♪

 一日中ガッツリ楽しめたイベントデーでした♪

EB

よこはまLS870局
かながわNK104局
よこはまKT590局
しずおかIRL154局
かながわYS41局
かながわCB124局
かながわLE111局
しずおかCE33局
しずおかAB635局

中華特小

とうきょうMT106局
しずおかCE33局
しずおかAB635局

ICB18-H 100mW Helical

かながわRA310局

11m

しずおかAB635局
かながわBE11局
しずおかYM510局
しずおかST747局
しずおかK870局
しずおかYT373局
ふくいMI327局
しずおかT100局
はちおうじRS248局
かながわLE111局

LCR

とうきょうMT106局
とうきょうHN203局
かながわRA310局

DCR

はちおうじRS248局
はままつXD001局
はままつKM625局
しずおかMD22局
かながわLE111局
しずおかMY515局
かながわHI173局
とうきょうKH23局
かながわYS41局
しずおかCE33局
かながわZX9局

TNX FB QSO & EB!!









2022年4月22日金曜日

中華製特定小電力トランシーバー分解&受信機化改造

 

 数ヶ月前から急激にライセンスフリー無線界に普及し、独特なデザインとそれなりの性能で人気を集めつつある中華製特小。2台で4000円前半、3台でも6500円程度と激安な点も魅力的な一品だが、中身はどうなっているのか気になって仕方ありません!

 当局はT18という機種の3台セットを購入しておりましたが、3台は多かった...

一台は完全にタンスの肥やしとなってしまっているので、中身を観察した上で特小専用受信機に改造してみることとしました。

※注意

 一度無線機を分解した場合、技適は無効となってしまいます。仮に完全に復元出来、電波の質が技適基準を満たす状態にあっても、再度技適を通さない限り、電波を発射可能な状態で所有すると違法となります。※電波法第2条により受信のみを目的とするものは無線局に含まれない。
分解等は自己責任でお願い致します。

 今回は分解後にPTT、コンデンサマイクの除去による送信機能の無効化、組み立て後に接着剤を注入するする事で送信機能の復元を困難にする対策と技適マークの除去により法的問題を回避しております。
※電波法第4条・電波法第38条の7第4項参照
※罰則規定は電波法第110条第1号・電波法第112条第1号・電気通信事業法第187条第1号参照

分解


 ネジを全て外すと簡単に電池ボックスと基板が分離出来ました。給電は円形の端子を押し当てるのみで、はんだ等はされておりませんでした。
 アンテナはヘリカル型でプラケース一杯まで入っており、そこそこ利得はありそうです。

 裏側基板はこんな感じで表面実装部品が殆どです。高周波部ははんだが盛られたGNDのパターンで囲まれている様です。アンテナ直下にフィルタ回路、更に下側に送受信回路という構成だと思われます。送受信は中央下側のBK4818というIC1個で行われている様です。少し調べてみると玩具等の無線設備向けの汎用ICで126~590MHz対応、VOXやトーンスケルチ等の機能が実装されている様でしたが、詳細なデータシートは見つからず... 直下にクリスタルオシレータが実装されており、動作にはクロックパルスの入力が必要みたいです。
 中央の正方形のICは残念ながら刻印なしで詳細は不明。恐らく液晶への出力やボタンからの入力検出やトランシーバーICへの信号出力をしているマイコンかと思われます。
 気になったのはパターンのみ作られていて素子が実装されていない部分が多々ある点で、以前多く出回っていた海外仕様の無線機の回路を日本向けに作り直したのかもしれません。
 液晶側はこんな感じでシンプルな構成でした。

 ある程度観察も済み、このまま保管や復元をしても違法となってしまいますので送信機能を奪って受信機化していきます。
 取り敢えずPTTを除去した上で、T18にはVOX機能がついているのでマイクの除去も必要です。これで送信は一切出来ない状態になりました。
 仕上げにアンテナをSMA端子に交換しました。これで送信は出来ませんが、車内や室内からのワッチやギリギリの状態でのQSO支援に一役買うと思われます。
 閉腹後はSMA端子と筐体の隙間からスティック一本分のグルーを注入。見た目は悪いですが、SMA端子の芯線の中折れを予防した上でしっかりと筐体と基板を密着させる事でネジを外しても分解が困難な状態にしました。元のアンテナ部が端子に対し大きかったので容易に奥まで充填が可能でした。
 最後に技適シールも除去し、法的な問題も回避しました。

感想

 一台当たり2000円ちょっとという価格設定から玩トラの延長的な作りを想像していましたが、高周波部をGNDのパターンで分離する等かなりしっかりと作りこまれており、アンテナも飾りではなくヘリカルアンテナが仕込まれていたので、QRB60km超の記録が出るのも納得。技適マークが偽物では?との疑いの声も一部聞かれておりましたが、適当な作りではない事が分かったのでこれなら安心して使えるかな?と感じられました。





 




2022年3月21日月曜日

春オン2022西伊豆スカイライン達磨山周辺運用

 2022年春の全国一斉オンエアデーは西伊豆の達磨山エリアから参戦して参りました!

 当局の春オンは例年伊豆スカイライン周辺ばかりでしたが、今回は西に足を伸ばして西伊豆スカイラインからの参戦となりました。
 今回も例年通り深夜の出撃。運用局数も少なく、特に意味はありませんが前日から「遠足前の小学生症候群」を発症してしまう為にロクに睡眠を取ることが出来ず悶々としてしまうので大人の行動力に物を言わせて出撃してしまいましたw
 約1時間シカを回避しながら移動して麓のレストハウス駐車場に到着。周囲は闇夜なので夜景が引き立ちます。
 とりあえず疲れたので一服。この後、数日前と打って変わって冷え込んだ空気に耐えかねて社内に避難。夜明けまでに何とか1時間半程仮眠が取れました♪
 起床後はレストハウスにて同じく車中泊していたとうきょうMI218局、とうきょうMT106局とも合流。朝食後に出撃準備している最中に11mにて早速強力な局が入管!chが持ち合わせの究極に飛ばない100mWヘリカル機(※https://www.youtube.com/watch?v=hbhuZjV38l8)と同じだったため急遽ヘリカルQRPチャレンジ開始!
 猛烈に浅い変調と低利得&低出力でQRBが伸び悩んでおりましたが、QRB約20kmの局に54のレポートを頂きあっさりと記録更新。やはり一番大切な要素はロケーションである事をひしひしと痛感させられました。

 その後は西伊豆スカイラインに入り戸田パーキングまで移動。どんよりした天候と濃霧も合わさり猛烈に寒い!低い丘に上がってみるも突き刺さる寒さで長居は出来ず...

 駐車場にて暖を取りながら天候の回復を待ちます。
 しばらくすると天候が若干回復し晴れ間が見え始めました。同じく西伊豆スカイラインを移動していた各局ともEB出来、賑やかな合同運用が始まりました^^
 電波の飛びはかなり2エリアに開けたロケーションの為、静岡県西部が強い印象でした。特筆すべきは0エリアや愛知県も迎撃出来ていた点で、西方面や0方面は伊豆スカイラインよりも有利なのでは?と感じました。
 運用の締めは中華特小一本勝負で達磨山登山!山頂までは10分程度でしたが急勾配と不安定な足場に苦しめられました。
 春オン前に中華特小が急激に普及し始めた事もあり、期待を込めてCQを出すと2局とQSO成功!うち1局は同じく中華特小ユーザーで、2WAY中華特小QSOも成功して大満足。交信難易度もそこまで高くは無く、スケルチ未開放でも余裕で相手の電波を捕まえられ、中華特小の予想外の性能に驚くばかりです!
 ちなみに今回の最高QRBは35km。自己新記録更新でした‼


 下山の頃にはすっかり天候も回復!西伊豆スカイライン沿いの笹原が黄金色に反射、周囲の山々も霧から姿を現して最高の眺めでした♪

総括

 若干天候には恵まれないオンエアデーでしたが何時も繋がらない局が聞こえ、繋がらないリグも大活躍の一日でした♪
沢山のEB・QSOありがとうございました!

EB

とうきょうMI218局
とうきょうMT106局
しずおかJG726局
さがみHR129局
しずおかCE33局
かながわLE111局
しずおかK870局
よこはまKT590局

QSO

11m
しずおかAB635局
はままつHX41局
しずおかMM316局

100mWヘリカル
かながわCB124局

中華特小
しずおかAB635局
しずおかTO465局
はままつHX41局
かながわYS41局
かながわLE111局

LCR
しずおかAB635局
よこはまAB150局

DCR
ながのAE120局
しずおかCE33局

TNX FB EB & QSO!!





2022年3月16日水曜日

【防犯・危機管理】実例から考える移動先でのトラブル対応について

  冬場の寒さが和らぎ暖かくなりつつある時期。人出が多くなるにつれて不審者・迷惑な人間も少なからず増加するかもしれません。そんな時期なので当局が実際に体験したトラブルを教訓等を踏まえて備忘録的にまとめてみました。少しでも読者の防犯意識、危機管理に役立てば幸いです。

不審者が乗る自動車に生身で追尾される

 初夏の汗ばむ陽気の昼下がりのことでした。関東某所の見晴らしの良い駐車場に隣接するベンチにてフレンド局と昼食を取りながら無線運用していた時でした。一台の軽自動車が物凄い勢いで進入してきました。何だ?と思いましたがスルーして談笑していたところ何と突き当りで反転。ベンチ脇にべた付けした途端に突然怒鳴り始め、運転手の中年の男が「俺に何か用か!」と何度も叫び始めました。こちら側は無視をして去るのを待っていましたがいよいよ男が降りて来たので「何も無い」と返したところ「てめえじゃねえ!緑だよ!」と叫び隣に居た緑シャツのフレンド局に襲い掛かって来ました。緑シャツが慌て駐車場出口に走り出すと男は車に飛び乗り急発進!クラクションを連打しながらアクセル全開で追いかけて行きました。緑シャツは間一髪で車止めを飛び越えて避難。当局は慌てて110して状況を説明。ナンバーや車種を伝えていたところ、軽自動車が戻って来ました!当局は既に頭が真っ白で呆然としていたところ、またもやベンチの脇に車をべた付け、「何だ!何処に電話しているんだコノヤロー!」と絶叫しながら降りて来ました。当局は荷物を置き去りにして慌てて駐車場に走り出しました。男は車に飛び乗り後ろから追いかけて来ます!間一髪で駐車されている車の陰に逃げ込み難を逃れ、全ての状況をオペレーターに伝えました。
 約20分後、警察官1名が現着。何故か男は駐車場に戻って来ており、その場で確保され、職務質問が始まりました。こちらが被害届の提出を求めた上、男が騒ぎ始めた為応援のパトカーや鑑識車両が多数到着。現場検証と本格的な男への尋問、聞き込み捜査が始まりました。約1時間後男の任意同行が決行されました。この状態で男は逮捕されておらず、軽自動車の前後をパトカーがサンドイッチした状態で移動して行きました。現場検証は襲撃された状況をパトカーと警官で再現し写真撮影等を実施。警察官現着から約3時間後に警察署へ移動となりました。移動後は調書の作成や当事者の写真撮影を行い約1時間で終了。男は証拠不十分の為現行犯逮捕とはならず、厳重注意の上釈放されてしまいました。1週間後に再度警察署から連絡があり、証拠不十分と精神異常者であるとの理由で再度厳重注意処分となったとのことでした。
 これらの体験を振り返ってまず感じることとしては、110の前に動画の撮影をすべきであったと言うことです。危険人物を野放しにして良いものか!という思いから被害届を出しても恐喝や危険走行は実際に怪我等の形に残る被害を伴わない為に犯罪として認められないことが多い様です。また、実際にこの様な事態に直面すると思い通りに体は動かず、声も出ません。特にナンバーや車種の記憶は困難を極めるので動画撮影はかなり有効ではないかと感じました。しかしながら、最優先は逃げる事です。無理に近づかず、最後の手段として考えておく必要がありそうです。

しつこい悪質宗教勧誘

 悪質な宗教勧誘にも要注意です。以前遭遇したグループは狡猾な手口で接近してきました。発端は公園にて移動運用中、気さくな老夫婦2人組が無線について教えて下さいと話しかけて来ました。数分会話をし、互いに少し打ち解けた所で苗字を聞かれた為自分とフレンド局はうっかり苗字を教えてしまいました。その後おもむろに座る様に促され、従うと突然頭に手をかざされ、「***様ありがとうございます。」を数分間連呼し、唱え終わると去って行きました。その後その2人組は毎週末現れる様になった為胸ポケットに携帯を差し込んだ状態で動画を撮影。警察に情報提供を行った上で「来るな」と厳しく注意した所二度と姿を現さなくなりました。
 この手の勧誘は一度相手の手口に乗ってしまうと何度も姿を現す様になる傾向にある様です。また、短時間で姿を消すため警察に通報した所で間に合わず効果が薄いです。この場合にも動画等での記録が効果的だと感じましたが、これもリスクが無いとは言い切れませんので状況を見て、自信がない場合は逃げる等の対応を取った方が良さそうです。

危機回避の為に

 様々な場所に移動する者にとってこの様な事態は起こり得ると考えておいた方が良いでしょう。当局は毎週末様々なポイントで移動運用しておりますが大きなトラブルはここ数年間で上記2件。運が悪かったと言ってしまえばそれまでですがリスクがある以上対策を考えておいても損はないと考えます。
 イヤホンをはめながらの移動を控えたり、定期的に周囲を観察する習慣を身につける等の小さな対策でも効果があると思われます。先ずは危機意識を持つことが重要ではないでしょうか。

2021年10月8日金曜日

【レビュー】技適マーク付き激安中華製特定小電力トランシーバー[T18]

  中華製トランシーバーと聞くと一昔前に某大手通販サイトで法外な出力や周波数の無線機がゴロゴロと出回っていた事を思い出す方も多いかもしれない。

 しかし、つい先日インターネットを漁っていた所技適マークが付き、周波数と出力も適法なトランシーバーが3台で5000円で出ていたので思わず購入。ブツが届いたのでレビューしてみます。

↓リンクも貼っておきます(^^)

https://www.amazon.co.jp/dp/B0922N3VQK/ref=cm_sw_r_cp_apip_NWuOGKQlKnn4x



 まず目に付いたのは日本仕様である事を強調するデザイン!裏も見ると大きく技適マークと技適番号の記載がありました。仕様を見ても日本の規格に適合しています。
 サブチャンネル⁇の記載が引っ掛かりましたがトーンスケルチの事でこれも国内で流通している物と同じ規格でした。

余談 技適罠にご注意

 某通販サイトを見ていた所類似品で2W出力、470MHzの製品も技適マークを表示していました。あれ?と思い技適検索を掛けたら納得しました。
 今回購入した製品は「工事設計を受けた特定無線設備の種別」という項目が第2条第8号(特定小電力無線機器)という問題の無い登録でしたが、こちらは第2条第一号の11(F3E等)という全く別の登録になっているので特小として使うことは出来ません。(アマチュア無線機にも技適マークがありますが無免許、無登録では使えませんよね?)
 その他にも説明文の仕様と技適内容が異なる製品があるので要注意です。

開封!

いよいよ箱を開封してみます。

 いやはやどぎついカラーリングが気になって仕方ありませんw
 サイズはALINCO DJ-P22より一回り小さい位?勿論筐体はオールプラ。たい焼きの様にパーツを合わせてねじ止めするよくあるタイプです。

 電池が付属していなかったので裏蓋を開けると技適シールがしっかり張られていました。
単四乾電池3本の仕様で、リチウムイオン電池を入れると外部のUSB micro-Bから充電出来る様です。(電池なし、外部給電のみでも動作しました。)
 アンテナ部に強い光を当てると内部が透けて見えたので観察。トップローディングのヘリカルアンテナが入っている様で縞模様が薄っすら見えています。
 液晶画面はこんな感じです。

操作

 電源ボタン長押しで火が入ります。上下ボタンで音量調整、MENUを押すとチャンネル、トーンスケルチ、VOX、呼出ビープ音、操作音、送信後のビープ音の設定が出来ます。PTT一回押しで元の画面に戻ります。
 その他には↑スイッチ長押しでスキャンが掛けられたりと結構多機能。
 チャンネルはアイコム製品と同じ割り当てで好印象です^^
 スケルチオープン機能はありませんでした。  

?な謎機能

 短くPTTを押すと呼び出しビープ音が数秒発射されます。しかもビープ音は10種類もありましたwwww
 万が一間違えて飛ばすとかなりうるさいので切っておいた方が良さそうです。
 懐中電灯機能はかなり眩しいです。使うかどうかは不明。

総評

 少しウロウロしながら無線遊びをしてみましたがそれなりの飛びみたいです。受けもそこそこの様でスキャンを掛けたら近隣の業務局が数局入管していました。
 変調はALINCO機に比べると少し浅い感じですが値段相応と言った所でしょうか。これでDX QSO出来たら感動ものです^^
 しかしながら技適のある中華製特小トランシーバーは未だ数える程しかありません。しっかりと技適検索や周波数帯、出力を確認してから購入しましょう。
 詐欺的な製品もありますので無線機選びに慣れていない方にはお勧め出来ません。